陰陽五行築基1

【五行の性質】

  • 属木:万物始生の力。陽気が八方に向かう開発の力。緩やかで万物が緊縮する力。陰に背く向上の力。万物原力の施行。

  • 属火:炎熱で陽気の極みで熱を生じる、燃焼の力。膨張ー万物熱気によって膨張させる。昇騰ー熱気は常に上に昇る発炎の力。万物加熱する水分を失うー乾燥。溶化ー火は溶化させ堅硬を柔軟にする、万物の形質を変化させる。

  • 属土:調和ーよく土以外の四行を調和する、中和させる。包蔵ー万物を包容、蔵出を用いる出入の力。保育ー万物を育てる、発育成長させる。節抑ー万物の過程を調節する、抑制する、均一の力。厚載ー厚重の性質がある、万物を載せる。

  • 属金:緊縮ー陰気のもの、緊縮の力がある。収斂ー万物の出るのを途絶する、内に向ける引納の力。閉塞ー開発放散の気を閉塞する、過塞の力。更革ー陰陽の現象、更革の力がある。銷殺転換、生物を剥落銷殺の力とする。

  • 属水:冷情ー陰極陽盛、気を生じる、有情冷劣のものにさせる。低下ー水の性質は下につく。凝集ー物は冷た過ぎると、収縮し凝集する。湿潤ー水気は万物湿潤の力となる。任養ー陰極はわずかに陽を生じる、万物の生気の力を生じる。


【五行の気機と命格の関係】

  • 金:義。英雄豪傑の気概がある。義を重んじて財に疎い。羞恥心が強い。廉恥を知る(潔く恥を知る心が強いこと)。剛毅果断に富む。仁義を失う。貪欲となる。物事を行うのに何度も考え直し決められない。器が狭く小さい。慳吝(欲深くケチ)。残酷に下に属するものに対峙する。自己の過失を巧みに隠す。頑固堪えられない。

  • 木:仁。惻隠の心。人柄が穏やかで民を救う。孤児や寡婦を助ける。待人に誠実である。情熱に富む。傍若無人。心狭き人を嫌う。嫉妬心が強い。毅力に欠ける。

  • 水:智。是非を識別する。判断力に強い。聡明多謀。素早く理解する。自尊心が強い。服従心に欠ける。注目を浴びたい。何かをする時に考慮しない。欺き漂う。普段の行いが修めていないなら、転覆に変わり、荒亡流敗となる。

  • 火:礼。辞譲の心(譲り合う)。待人に温厚広量に接する。誠実で慎み敬う。淳朴(素直)で遠慮する。心神が定まらない。自暴自棄。勝つものを好み大きいものを好む。聡明を自作自演する。心が重く自分を疑う。心直口快(性格が率直で思ったことをざっくばらんに言う)。初めても最後まで終わらない。吹毛求疵(些細な欠点や間違いを無理に言い立てること)。乱暴な性質をはらむ。自討苦吃(みずからやっかいなことを招く)し、世に背き生きていく。悪評を受ける。失敗に終わる。

  • 土:信。誠実で人情が厚い。言行が慎重である。神仏を敬う。宗教を愛する。度量が寛大である。正直に従う。観念が真っ直ぐで確かである。無口で真面目であり保守的である。己を捨てて仁となる。やや傾き遅く鈍い。執着心が強い。融通が効かない。親が変わったり離婚したりする。慳吝(欲深くケチ)で心が狭い。信用を得難い。女子は貞操観念が欠けている。劣っており怠惰である。楽をして楽しみや酒にふける。酒に毒され乱れる。話をくどくどと続ける。孤高自大。利益優先。根拠ないことをする。女子は引誘に被りやすい。迫害される。難に注意。

  • 最終更新:2020-12-29 10:15:44

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